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ジャイアニズム

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現世に存在していたら、間違いなく大独裁者になったであろうジャイアン。
そんな彼の持論はジャイアニズムと呼ばれます。小学生にして暴力的解決、そして過剰な暴言を吐くジャイアン。もはや「悪ガキ」の域に収まる事はできません。そんな彼の残した言葉の一部を集めてみました。いくら映画で人情・正義感溢れた男前キャラになるからって、これらの言葉を見逃すわけにはいきません。

俺様。
ゴウモンにかけてでもききだしてやる。
見のがしてくれたら、あとで一万円やるぜ。
逆らうものは死けい!
命はないものと思え!
これだけあれば、世界をせいふくできるかもな・・・
のび太はおれのえものだ。
おれがこの手で皮をはいでやる。
スネ夫の物はおれの物、おれの物もおれの物。
石をぶつけてやれ。
エラーなんかしたやつは、ころしてやるから。
ほしいものは手に入れるのが、おれのやりかたさ。
なぐりぐあいをためさせろ。
これからずっとおまえはおれのどれいだ。
紙くずみたいに軽いやつだ。
腕の二、三本へしおってやる!
のび太ボーリング(のび太がピン)
バラバラにしてやる。
ギタギタにしてやる。
あした学校でたっぷりおれいしてやるから。
つぶして、やるぞ。
のび太のくせになまいきだぞ!
えいきゅうにかりておくだけだぞ。
おまえら、スクラップにしてやるからな!
正しいのは、いつもおれだ。

一つでも共感できるあなたは、きっとジャイアニズムを心の中に秘めている、危険分子です。今巷で噂のIT系H元・社長(現・容疑者)もこのようなカネと権力にものを言わせ、実力行使で望みを得るという思想を持っていました。ちなみに「見のがしてくれたら、あとで一万円やるぜ。」という言葉は、彼の実母「母ちゃん」に向けた買収行為でした。

余談ですが、ジャイアンこと、剛田武の性格はどうやらその母親の教育方針にも関係があるようです。

母ちゃん:
「(わざとらしく)あ〜あ〜、そう言えば、お使いと届け物があったね。そうそう草むしりと洗濯物の取り込みも。あ、親戚のおばさんに留守番も頼まれ・・・」
ジャイアン:
「(飛び起きて)そんなにたくさん出来るかっつーの!!子供にも人権ってものがあるんだぞ。俺は奴隷じゃないっつーの!」
母ちゃん:
「(待ってました!という感じで)ハン!そんな台詞は奴隷みたいに働いてから言うもんさ!世界中の子供は大抵あんたより働き者だよ。そんなお前に奴隷の何が分るって言うのさ、笑わせんじゃないよ!」


最近のニュースに、ある少年達がウサギをサッカーボール代わりに蹴ったという残酷なものがありますが、のび太ボーリングと同様に、人を人と思わぬ、また生き物を生き物と思わぬ、非常に悲しく、尋常ではない症状がでています。健全な子供を育てることが親の使命で、これからの時代に必須となって来る事でしょう。
今後、HG(ハードジャイアン)が増えないように注意しまふぉー!!!
ところで、小学生にしてこれらの言葉を余す所無くぶつけられ、己の存在までをも否定され続けたのび太はなんという精神力の強さを持っているのでしょう。それはやはり母親の厳しいなりにも愛のこもった教育が影響したものだと思われます。彼こそ、なるべくして成った「ドラえもん」主人公であると言えます。

このように、「ドラえもん」作者の藤子・F・不二雄先生の作品には、夢だけでなく、ダークな一面もちらほら存在するのです。そこから「人世」をテーマに何を学び取れるか、小学生に深く熱いメッセージを残し、また問いかけた、藤子先生はやはりさすがです。

次回はジャイアンの歌についてハッスル。

by kirk_gleam | 2006-02-16 02:16 | タカ派
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