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Here I Am

in the life time

先日、所用で行ったダウンタウンからの帰りに、バスが無い事に気付き、仕方なく徒歩で帰る事になった。長い道のりを一人しょぼしょぼと歩いていると、怪我の功名とはよく言ったもので、普段、車やバスでは気付く事のできない様々な景色に出逢う事ができた。小さな街なので、自分のお気に入りの景色の多くは把握してるつもりだったが、ふと立ち止まってしまうような、そんな景色がまだまだあったようだ。些細な事だけれど、僕にとっては少しだけ幸せで、心浮かれる発見であった。そして僕が足を止めた場所、その小さな街の中心を流れる小さな川、アイオワリバーの橋の上。僕はこの時、なんの変哲も無い川の流れにじっと見入った。
滔々とした川の流れというのは不思議なもので、人間を一時の間、俗世間と遮断する。気付いた時には、僕はその川の流れと同じくゆっくりと、そして静かに物思いにふける事ができた。そんな心象が僕に思わせてくれたのは「人生の持ち時間」であった。

日常の流れの中では忘れてしまいがちだが、人生は無限じゃない。
「人生の持ち時間」は、限られている。
誰にとっても「終わり」へのカウントダウンは確実に始まっている。
まだまだやってみたいことも、逢ってみたい人も、行ってみたい場所も、見てみたいものも、食べてみたいものも、知りたいことも...いっぱいいっぱいある。
そして「自分の生まれてきた目的」を知り、成し遂げなければ、という使命感を思い出した。
僕がやりたい...というより、やらなければいけない事が、たくさんあった。

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僕の周りでは、いつも急な速度で「生」が過ぎ去っていく。
でも、たまには自分の足で歩いて、一息つくのも良いものだ。そう思った。
どこかへ置き忘れたものを、失った自信を、取り戻すために。

by kirk_gleam | 2005-07-27 12:59 | ハト派
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